しばらく走ると、広場のような場所へたど
 り着いた。
 入り口にある薔薇のアーチをくぐると、広
 場の真ん中に長テーブルと椅子が置いてあ
 った。
 その周りの木々にはハート、クローバー、
 ダイヤ、スペードの少し大きめな飾りがそ
 れぞれ飾られていた。







 「ここが?」



 「そうだよ♪早く席につかないと」







 真っ白なテーブルクロスに並ぶシンプル花
 柄のティーセット。
 お皿に並ぶたくさんのお菓子達。
 お茶会というにはぴったりだった。






 「よっこらせ♪」






 彼が言うとなんだか可愛くて笑えてしまっ
 た。







 「むっ。何笑ってんの?」



 「あははっ、ごめんね」



 「まぁいいけど」







 可愛くて笑ってしまったなんて、言ったら
 絶対怒られる。
 そう思いながら、ラピスは彼の前の席に座
 った。