これは悪までも僕が想像しただけだ、当たり前だが別にサイコメトリーみたいな能力なんて僕にはない。





ただ殺害現場に立ち想像して人を殺めるとう疑似体験を味わうのが好きなだけだ。





殺害現場じゃないとリアルなイメージが沸かないのが難点だがこのリアルが体験出来るなら別に苦に感じない。





僕は大学ノートと色鉛筆を鞄から取り出した。
僕が想像した殺害の背景を大学ノートに描き写す事にする。






真っ黒な闇に月の明かりが二人を照らしているが犯人は真っ黒な影だ。




暗闇と真っ黒な影の黒。





佐々木の大量の血液と黒い影の瞳が赤く光る赤。





そんな光景を照らす月の黄。





僕は色鉛筆から黒色、赤色、黄色を取り出し大学ノートに描き写した後にページの端に『生贄』と書き加えたのちに僕は赤松公園から家に向かって歩きだした。





まだ……………………………僕は興奮を押さえきれずに。