考え事をする時は人気がなく暗闇を好む僕は赤松公園へ行くことにしたのだが、亜美はガムテープの粘着部分のように僕を粘り強く尾行している。





僕は、赤松神社の裏の廃墟の中に隠れて亜美を巻こうと考え、廃墟を目指すことにする。




赤松神社の入口の前で僕は赤松神社を見上げて笑った。



『アイツ』はどんな恐怖を味わせ、味わいながら殺したのだろうか、快感は計り知れないだろうな。



僕はその事を考えると堪らなくなるのだ。



足の付け根からジワジワと上がってくる高揚感と好奇心が血液のように僕の身体を支配するのだ。



僕は赤松神社の裏の廃墟の玄関前に来た、廃墟の中は初めて入るので中の構図はわからないが数年前はお婆さんが独りで暮らしいが病気で亡くなり、土地を売り出しのだが買い手が見つからずに廃墟になったらしい。





中は暗闇で目を凝らしてやっと、ぼやっと見えるぐらいだ、どいうやら二階建てらしい。




僕は一階の玄関の近くのリビングらしい部屋に入り身を潜めた。



数分後、玄関からドアを開く音が僕の耳に届いた。
亜美が入って来たのだと思い、息を潜めた。