私は続けて号君を追っているのだが、逃れられない恐怖と疑いに足を掴まれ奈落の底にじわじわと引きずり込まれていく気がした。





号君が図書館を出て暗闇の夜に溶け込んでいくのが見え、私も追うように暗闇に溶け込んだ。





今、私は商店街に戻って来てしまっている。


商店街はまだ活気があり人が溢れてる。



私も何時間か前は楽しく歩いていた…………号君と一緒に。



今は号君と距離を取り、隠れながら歩いている。



楽しさは恐怖に変わった。一体、何処に向かっているのだろうか。



号君は黙々と歩き続けて、私と号君は遂に商店街を出てしまった。



この先は確か赤松神社があるぐらいだ…………。



赤松神社の上には………………事件現場の赤松公園があるではないか。



この先、私は一体何を目にするのだろうかと恐怖と目眩で嘔吐しそうになった。