それから少し
話をした。


「どうして助けてくれたの…?」

光は泣きながら
質問をしてきた。

「私さ、ホントはいじめとかめんどくさいことには関わりたくないの。だけど、、だけど私もいじめられてたことあるんだ。」


「・・え?」

そう、私もいじめられていたことがある。

光は続けて言った。

「そんな風には見えない」

私は、ははッと
小さく笑った。

「中2の頃にね、だけど人は変われる。強くならなきゃいけないの。負けたり諦めたらそこで終わり、ゲームセット。 絶対に仲間はいるから。 光の仲間には私がなってあげる」

そう言うと光は
声を上げてわんわん
泣いた。

「泣きたい時には思いっきり泣けばいい」


私は頭をポンポンと
撫でた。

そして自分の胸を
貸してあげた。