天才でも五分では無理だと思う。 はぁー…大変、大変。 「長谷川さん」 資料をまとめていると同じクラスの《川崎 壱》が話しかけてきた。 壱くんは少し茶髪で目がキリッとしている男の子。 女子から人気があって会長と並ぶほどのイケメン。 「なに?」 「これ、間違ってるよ」 資料を見せ漢字を指さした。 うわっ。 ミスしてしまった。 会長に怒られる。