「やけどするから、目、開けていい?」


「…えっと…閉じてください」


開けないで。
閉じて?


真っ赤な私を見ないでほしいの。


ただ口に運ぶ作業なのに、胸がドキドキしてることバレたくないの。


「あー。さっさと口に入れろって」


雄大は私の持っているおかゆを口に運んだ。


「あっ!!」


「……うぇ」


……おいっ!
なに、吐きそうになってるのよ。