「みゆ…き?」


「あっ、ごめん、ごめんっ!」


「……う、ん」


怖かった。

正直、みゆきじゃないと思った。


好きな人を奪われたような、目。

恋をあまりしたことない私でもわかる、目だった。



「さーてとっ。また差し入れしないとね」


「またパン?」


「パンだったらだめ~??」


「全然大丈夫です!」



全然大丈夫じゃなんですけどーーーっ!!