その時だった。


隣から微かだけど息のつまったようなそんな声がした。


「恋花ちゃっ?!」


夢中で彼女の名前を叫んだ。


「……いっ……ず……み……ん………?」


!!今、確かに俺の名前を呼んだ


「良かったぁ……!!」


そう言い、恋花ちゃんをぎゅっと抱きしめた。


「……ほんと良かった………」