ミリィナを坂内家に置いてから数日が過ぎ、今日は週末の土曜の朝方


土曜と言う事もあり昼まで寝る予定の勇輝は当然ベッドの中だった。


そこへ、携帯の着信音が鳴り響く


(・・・・だ、だれだよ・・・めんどいし、スルーするか・・・)


そんな勇輝の考えを無視するように携帯の着信音は止まる様子を見せない


「ちょっと、ゆ~きぃ~?さっさと電話とりなさいよ~うるさくって2度寝できないでしょぉ~?」


声の主はシャルロットだ。


ここ数日の間に、小さくなった状態とはいえ勇輝と同じベッドで寝るなんて危険だわ、と言ってシャルロットとミリィナで寝所を作っていた


ここで言う危険とは貞操云々ではなく勇輝が寝がえりをうった時にシャルロットを踏みつぶしたエピソードを指す


しかし、その話はまた次の機会に



「・・・お前、毎日ミリィと夜更かししてたからだろ・・・」


「うるさいわねぇ、早く電話とりなさいよ・・」


布団の中から喋っているのだろうか、籠った声がしてくる


いろいろと観念した勇輝はシャルロットと同じく寝起きの籠ったような声で電話に出る


「もひもひ、こちら光子力研究所・・・・」


「北條みたいな事いわないの」


そんな落ち着いたため息交じりの声が聞こえてくる


「んん・・・・。雪乃か」


「そ、雪乃よ。寝起きみたいな声ね」


「みたいじゃなくてそうなんだよ」


「そう、今日からあんたの家庭教師してあげるんだからしゃんとしなさいよ?」


呆れたような声で雪乃が言う


「・・・。」


「ふぅ、12時前には行くからちゃんと準備してなさいよ?それじゃあ」


プツ ツーツーツー


「・・・。やっばぁー!」