家についた勇輝を待っていたのはひな、ではなく シャルロットだった。


「お帰りなさいませ、ご主人様♪」


「・・・。熱でもあるのか？」


ミニメイド服を着て、お決まりのセリフを言うシャルロットに勇輝は言い放つ


「うっわ、そんな事言うんだ？せっかく、勇輝が好きなメイドさんの格好してお出迎えしてあげたのに」


頬を膨らませジト目で文句を言う


「な、なんで好きとか断言できるんだよ！？」


「ヒント：PC」


「て、てめー！ 何、勝手に覗いてやがる！！」


「キャー♪ご主人様お戯れを～♪♪」


そんな事をいいながらリビングまで走って逃げるシャルロット


「お、おい。ひなはいないのか？」


リビングまで来た勇輝は冷蔵庫からコーヒーと牛乳を取り出し、３対７の割合でコーヒー牛乳を作る


「うん、いないみたいだよ～？あ、置き手紙だよ、ホラ」


シャルロットがふらふらしつつも置き手紙らしき紙を持ってくる


『兄さんへ　私、今日からバイト始めるの。帰りは８時近くになるから、シチュー作り置きしとくから、温めて食べておいてね？』


「ふむ。あいつ、バイト始めたんだな」


「バイトかぁ～だったら私、バイトの日は自由に動けるね♪」


シャルロットがリビングにあるクッションの上で飛び跳ねながら言う


「ま、ひながいねーなら、のんびりゲームにPCを堪能しましょうかね」


「・・・。それ、ひなちゃんいてもやってるじゃん・・・。」


お菓子とジュースを２階まで運んだ勇輝はTVの電源を入れ何をするか考える


「シャル？久々にマリゴルするか？」


「ん～私はいい～。漫画読んでるぅ～」


そう言って勇輝のベッドで横になりながら読んでいた