朝、いつもより早く起きた勇輝は制服に手を通し、1階の食卓で食事をとっていた


(はぁ、昨日はやる気がなくなって、かなり早い時間に寝てしまったからな~;)


「あれ?兄さん今日は起きるの早いね。雨でも降るんじゃない?」


制服のリボンを結びながらひなが2階から降りてくる


「ん、まぁ 昨日寝るの早かったからな~」


「え、兄さん、今日テストだけど大丈夫なの!?」


「・・・。マークシートだしな、なんとかなるさ!」


「・・・。それ、全国の勉強してない学生が使う言い訳だよ・・・」


「そうとも言う・・・。」


朝食を済ませた坂内兄妹は学校へ向かう。


「おはよーっす」


「おはよ~」


坂内兄妹が挨拶と共に教室に入る、するとそこは、人と言うものが良くわかる場と化していた。


「うわ~ん;; ゆぅ~きぃぃ~お前、勉強じだ~?」


泣きついてくる翼


「相変わらず鬱陶しい奴だなぁ;」


「ふっ、言ってやるな坂内、こいつ、総赤取る自信あるそうだ」


北條が割り込んでくる


「・・・。俺も勉強しとらんが、いくらなんでも総赤はないだろ」


「おで、むりぃ~TT 高校に入れたのだって奇跡に近いし・・・」


「な、なんかコイツ見てると、肩並べて同じ高校通ってるのが恥ずかしくなるな・・・」


「ふっ」


3人でそんなやりとりをしていると


「さすがは東中が誇る、3バカなだけはありますね、兄さん?」


ひなが皮肉たっぷりに言ってくる


「女子はだまってろい!!」

そう、勇輝が言うと翼が加勢する。