「どうゆうことか説明してください。どうして!こんな!ことになってしまったのか」

「心ちん、怖いー」

「宮原先輩、拳が飛びそうです。すみません」



先輩全員を椅子に座らせて、その前に仁王立ちの心。その背後には燃え盛る炎が見える。


「る…流衣ー…」

「たたたた耐えろ、紫苑」


あたしと流衣は部屋の隅で縮こまっていた。というより、心の近くに寄れない。



「お前ら、そんなに嫌なのか?」

「めんどくせえだろ」


音弥が壁に寄り掛かりながら、神代先輩をじっと見つめながら低く呟く。


「ナツ、音弥機嫌悪いの?」

下月先輩が窓辺でうとうとしてるナツへ話を振った。


「低血圧。今日早かったから」

その言葉が聞き捨てできずに、口を開いた。


「えー!!結局、ちこ…」

「紫苑、少し黙ってなさい」

「…はい、心さま」



うー、と流衣にしがみつくと「ドンマイ」と頭を撫でられた。



「別に急にじゃないよ。前から思ってた」

「そうよ。神代くんだけじゃなくて、私も奈都佳も宮原くんも下月くんも」

「あたしら全員の推薦受けたんだからよ、もっと嬉しそうにしろよなー」

「べっつに、めんどくせえだけじゃねえぞー」

「心ちんたちなら出来るから俺たち推薦したんだよ」


そんな先輩たちの言葉に心は溜め息を吐いた。