事件の生存者はいない……。誰も助からなかった。しかし、事件後の学校は平和だった。すると、以前の事件と今回の事件とは、全く関係ないという事なのだろうか?
「お、おいちょっと! これを見てみろ!」
突然、魔術書をめくっていた和哉が突然叫んだ。
「どうしたんだ和哉、何か載っていたか?」
和哉の開くぺージを全員が覗き込む。
そこには見慣れない文字文があり、その下に小さな字で訳がふってあった。
『魔界より召喚せし悪魔と契りを結ぶ事により己が身は魔力を帯びる』
「こ、これは……どうやらユリの言った通り、今回の事件は普通の人聞がやった事みたいだな」
「そのようだな、生身の人間が悪魔との契約で魔力を得る。物語とかではよく耳にする話ではあるな」
信二と冴子が納得したように領く。
「あの……『けいり』って何ですか?」
「は?」
『契り』の意味を知らなかったらしい魅奈が、?マークの表情で信二に尋ねる。
「いや、あの、これはね『ちぎり』って読むんだけどね」
「あっ、ちぎりって読むんですか。で、とういう意味なんですか?」
「ええっ? いや、その……」
冴子は二人の会話を、笑いを堪えて傍観している。
やがて真実を知った魅奈は、一人、茄でダコのように真っ赤になってしまった。
「ま、とにかくこれで方向は見えたな。作戦を立てようぜ」
「おい和哉、作戦って一体何のだ?」
「決まってるだろう。あいつらをぶっ倒すのよ」
和哉は拳を握り締めて、天を突くかのように突き上げた。
「そうだな、いつまでも逃げてちゃラチが開かないからな。このまま朝まで逃げきったからって助かる保証はないんだし、一か八かやってみるか」
ストレッチをしながら、冴子が和哉に同意する。
「死神の方は生身の人間だから倒す方法はある筈よ。魔術を使えるといっても、私たちを殺しあぐねている位だから、大したものではない筈だしね」
普段、争い事をしないユリからは、想像も出来ない発言だ。
「でも、怪物の方はどうするんですか? やっぱり、朝まで何とか逃げる方がいいんじゃ
ないでしょうか?」
「お、おいちょっと! これを見てみろ!」
突然、魔術書をめくっていた和哉が突然叫んだ。
「どうしたんだ和哉、何か載っていたか?」
和哉の開くぺージを全員が覗き込む。
そこには見慣れない文字文があり、その下に小さな字で訳がふってあった。
『魔界より召喚せし悪魔と契りを結ぶ事により己が身は魔力を帯びる』
「こ、これは……どうやらユリの言った通り、今回の事件は普通の人聞がやった事みたいだな」
「そのようだな、生身の人間が悪魔との契約で魔力を得る。物語とかではよく耳にする話ではあるな」
信二と冴子が納得したように領く。
「あの……『けいり』って何ですか?」
「は?」
『契り』の意味を知らなかったらしい魅奈が、?マークの表情で信二に尋ねる。
「いや、あの、これはね『ちぎり』って読むんだけどね」
「あっ、ちぎりって読むんですか。で、とういう意味なんですか?」
「ええっ? いや、その……」
冴子は二人の会話を、笑いを堪えて傍観している。
やがて真実を知った魅奈は、一人、茄でダコのように真っ赤になってしまった。
「ま、とにかくこれで方向は見えたな。作戦を立てようぜ」
「おい和哉、作戦って一体何のだ?」
「決まってるだろう。あいつらをぶっ倒すのよ」
和哉は拳を握り締めて、天を突くかのように突き上げた。
「そうだな、いつまでも逃げてちゃラチが開かないからな。このまま朝まで逃げきったからって助かる保証はないんだし、一か八かやってみるか」
ストレッチをしながら、冴子が和哉に同意する。
「死神の方は生身の人間だから倒す方法はある筈よ。魔術を使えるといっても、私たちを殺しあぐねている位だから、大したものではない筈だしね」
普段、争い事をしないユリからは、想像も出来ない発言だ。
「でも、怪物の方はどうするんですか? やっぱり、朝まで何とか逃げる方がいいんじゃ
ないでしょうか?」