平気


なんでもない


平気だよ





あたしは心の中で何度も呟いた。




でも……



なんでかなぁ……



少しだけ胸が痛い







「ご指名は?」


「夜咲直……」


「お時間頂きますがよろしいでしょうか?」


「はい」




No.1ホスト




女を落とすのなんて、
あなたには簡単な事なんだよね。






直輝を待つ間、他のホストと話していたけれど、あたしは何を話しているのかもわかっていなかった。







「あっ!直さんくるみたい♪ごゆっくり~」