俺は誠さんの作業着のポケットから携帯を取り出し、発信履歴にあった香織さんの番号を押した 「もしもし!直です!誠さんが!!!」 『何…?どうしたの?』 「誠さんが俺の代わりに……刺されて……」 『えっ…?どういう事?』 「本当に……すい――」 『ちょっと!直くん!?』 「とにかく…!香織さんの病院に行ってもらいます…!」 「石川総合病院に行って下さい!!奥さんがそこにいるんです!!」