今日から高校二年生。


校庭には満開の桜が儚く散っている。


「今年も同じクラスがいいね!桜っ」

あたしの名前は篠塚桜。

桜が咲いていた時期にあたしが生まれたから、と母が言っていた。

最初の内は単純な名前だと思っていたけど、今では結構気に入っていたりする。

「そうだねッ早く見に行こ〜」