「えっ、あ、うん」



まだちゃんと今の状況をつかめないのか少しぎこちない。





「てか、服、はだけてんぞ。
あ、それとも俺に誘ってるわけ?」



男は座り込む私に視線を合わせ、目の前にしゃがんだ。




「は、はぁ!?
そんなわけないでしょっ!」







まったくコイツ何者よ。

いきなり現れてさ…





私はさっさとはだけている服を直すと立ち上がろうとした。



だけどさっきの男たちのせいで、立ち上がるにも腰が抜けて立ち上がれない。





「何してんの。早く立ち上がれよ」




男はコートのポケットに手を突っ込みながらスッとしゃがんでいた体を起こした。