「!!……また、高いのに……ホントにいいの???」


遠慮している時、奈々沙はいつも眉毛が下がる。

そんな所も可愛い。


「いいのいいの!!奈々沙にはいつも仲良くしてもらってるし、fraiseのモノなんてただなんだから」


アタシがそう言うと、しだいに眉毛も上がってきて目を細めて言った。


「ありがとう」


いーえって言いながら教室に入った。



あーあ、奈々沙と同じクラスだったら良かったのに。