「っっマジでっ!?」


「うん、でももぅ職員室入っちゃったと思うよ」


残念。


クラスの担当じゃない彼に会うことはめったにない。


「はぁ~、報われない」


まじ、不登校になりたい。


「元気だして!!あっ!!奈々沙昨日家でマドレーヌ焼いたんだ」


可愛くラッピングされたマドレーヌが手渡される。


「ありがとう、奈々沙のお菓子はうちのシェフの何倍も美味しいから楽しみ!!」


「そんなッ!!それは流石にないよー」


可愛くお団子された頭を左右に降る。

どんなにアタシが誉めてもいつも謙遜する。

「あっ!!アタシも奈々沙にっと……」


スクバとは反対側の手に持ってたfraiseのショップバッグから例のものを取り出す。

「はい!!fraise新作の限定ネイルだよ」