「そういえばあなた名前なんて
言うんですか?」
「私?私は、龍賀 羅衣」
「すごい名前ですね。
どっかの金持ちの家のような」

「そんなわけないじゃない。
大体金持ちだったらこんな学校にいないし。
つか、あんたは?」

「僕は前木 るきあです。」
「うっわー。性格と名前あわねー。」

「うるさいですッッ!!」
「つか、あんた敬語やめて。
堅苦しくて落ち着かない。」

「あっハイ。じゃあ、羅衣ってよんでもいい?」
「別にいいけど。」
「やったあー!じゃ僕のことはるきあって呼んで!」

「了解」

お前なんか、あんたってしか呼ばないけどね。
そんなこんなで、下校時間になった。

とっくに過ぎてるけど・・・

てか、愛から連絡がこない!!!
電話をした。

「もしもし?羅衣?」
「あんた今どこなの?」
「うちね、今彼氏の家!!!!!つか、羅衣は?」
「私はまだ屋上!!」
「えっっ!!まだいたの?
 てっきりもう帰ってたかと思った。」
「んなわけないでしょ??」
「御免!!で、用件は?」
「ない!!邪魔して御免。じゃあ。」

一方的に切ってやった。愛のやつ・・

「友達?」
「うん。先に帰られた。」
「よかったら、送っていこうか?」
「いいわよ。別に。しかも血だらけの人と一緒
 にいたら気味悪いでしょ?」

「大丈夫。もう暗いし。誰も気付かないよ。いこ?」

そう言われて無言で帰った。


なんか照れくさい・・・

家のちょっと近くの公園についた。
私はここでいいと言って、さよならをした。

るきあがこっちを向いて大声で叫んだ。
「また僕たち会えたらいいね。」

そう言って歩いて行った。
私は別にもう会いたくないし。
そう思いながら家へ帰った。









でもまたどこかで会うような。
だけど会えるのに、

るきあには会えない気がして・・