何故か、藤野くんはムッとした。








「…?どうしたの?」
「いや。なんでもー?」

あたしは、ただハテナを頭に浮かべて、ふとドアの方へ目を向けた。






あ…。
千尋だ。


「あ、千尋がまた3年の先輩に呼ばれてる。」
「えっ!?殴られるの!?」

あたしみたいに?


「…バカか(笑)告白だろ。どーせ」





こくはく…?
女の子が、ちひろに?




痛…。
なんで?なんでよ…




女の子と話さないで…。
あたしの隣にいてほしい…。



あたしだけの前で、笑っていてほしい。