「おねがいっ.質問にこたえて」
弱弱しいその口調に、俺は負けて、言う事にした。









「はぁ…いねぇよ、そんなん」
「じゃっ、じゃあ…彼女もいないのっ!?」

ぱあっと、顔を上げて目をキラキラさせた。









「いねぇけど…馬路なんなんだよお前。」
「へっ!?あ…ごめ」


しゅんとなって、もう一度下を向く。




俺は、ピタっととまった。




「?どしたの?」
「あ?俺の家」





如月は、ハッとした顔になって
「大きい家だねぇ~」
といった。



そうでもないとおもうが。