パッと髪を離して、フッと笑った。

「ま、楽しみにしてるぜ。"転校生サン"」
意味ありげに強調していうと、如月も決心を固めた顔になった。








「受けてたってやろーじゃんっ♪あたしだって、負けないんだから!」
「…どうだかな」




俺は、スタスタと歩き出した。







「待ってよ」
「あー?まだなんか用か?」




「今から、煙草買いに行くんでしょ?行かせないよっ♪」
と、ウィンク。


「…只でさえ俺はイライラしてんの。それを解消するために買うんだよ」
「それでもだーめ!ほらぁ。学校いこ?」



「お前馬鹿?」「へ?」
「…私服なんだけど」



そういったら、如月は恥ずかしそうにちょっと舌を出してはにかんだ。