「だって、いつも『お前』とかだから…。呼んでくれないと思ってた。」
もじもじしながら、俺の顔をチラっと見た。
「あー…まぁ呼ぶつもりなかったけど」
「へ?そうなの…?」
「つかなんでお前ここにいるわけ?学校は?」
「あっ…それはこっちの台詞だよっ!どうしたの?昼登校?」
「別にこれは普通ですけど」
「ええ!?遅くきたらだめだよ…」
すこしコイツの顔が曇る。
ていうか、俺今私服だし。
学校は休むつもりだったけどみたいな。
「なんでだよ?何時にこようが来ないが勝手だろ」
俺は服についていた埃を取った。
「だって…さ…いし…。」
最後らへんは、モゴモゴいっていたので聞こえなかった。
「ああ?お前さぁ、もっとはっきり喋れよ」