ひょいっと、あたしの手に何かが投げられた。 「…?」 「いらねーの?せっかく買ってきたのに」 自分で買ったときよりも暖かい、ミルクティーだった…。 「ぁりがと…」 あたしは、わざと聞こえないようにボソっとつぶやいた。 それが届いたのか、千尋はニコっとした。 ドキッ… 心臓がうるさい。 とまれ! …そう思っても、静まる気配はない。 この思いは…なに?