屋上から見下ろした町はとても綺麗だ。

そして、、、今日は梅雨晴れで、後少しで夏休みが始まろうとしていた。

騒がしい放課後の中で、屋上だけ時が止まったように静かな場所だった。




 そして、、、私は最後の日を迎えようとしていた。

原因は苛めと、親が原因だった。

まだ少ししか履いたことのないローファーを脱ぎ、

その横にはあらかじめ書いておいた遺書を置き、小さな声で

      「さようなら」

そう呟いて、上半身が少し傾いた時だった。

『ガチャッ』   ゆっくり屋上の入り口が開いた。

....誰だろう。少し気になって、飛び降りるのをとっさに中断した。

すると、そこには・・・ゆーくんが立っていた。。。

「真奈海!!!!何してんだよ!!!」

「ぇ。。。? 見てわかんないの?」

「分かるけどさ・・・やめとけよ?」

「ぇ・・・?」

「そんなことしたら、そこで終わるんだぜ?それでもいいのかよ」

「ッ...マナは辛いの!!!今まで耐えてきた。。。もう限界なの!!!
 何も分かんない癖に分かったようなこと、口で言わないでよ!!」


「そうか・・・・それで??結局逃げてるだけなんじゃん」

「ぇ・・・?」


何でだろう、、、ここまでして・・・・ゆーくんが止めてくれるのは何故??