「岡野美和」



誰かに声をかけられ
振り向くあたし。



そこにはさっきの川崎龍哉がいた。





「はい?」

やっぱり怖そう…


「薬!!俺の鞄の中に入ってたぞ。
気ぃつけろよ」


と言ってニカッと笑った。




初めて見た笑顔。



それはさっきの怖い顔じゃなくて可愛い顔だった。




「川崎君ありがとう」




「川崎君って呼ぶのやめろ!!
普通に龍哉でいいから」
とちょっと照れくさそうに言う。




「わかった。じゃぁ美和って呼んでね?
じゃぁ今から病院だからバイバイ」



と言って別れた。