あたしは無意識にそんなことを言っていた。
「え?美和彼氏いんの?」
美枯が驚いたように言う。
「え?あっ。ううん。
そんなわけないじゃん。ドレス見てたら
早く結婚したいなーと思っただけ」
「そっか。あたしも早く結婚したいッ」
と目を輝かせている美枯。
「美枯ゎいつかできるでしょ?」
「美和ゎ出来ないの?」
「え?」
どう…したらいい?
なんていうべき?
「えっ。えっと…一生独身でいようかなーなんて…」
堅苦しかった?
大…丈夫だよね?
「なーんだ。なんか出来ない理由でもあるのかと思った」
美枯ゎ何かに勘付いてる。
それにさっきから龍哉の視線が痛い。