「じゃあ、早く退院して?もう元気でしょ?仮退院でもいいよ」



「それも、無茶。先生の許可がいるでしょ?」



「ん~。ま、いいよ。いつでもいいから」



あたしは、自分でも分からずに、口を悠君に向けていた。



「・・・・」



悠君はあたしをしばらく見続けていた。



「あ~!そっかそっか」



悠君は、あたしの唇にそっと、指をつけた。



「キス・・・して欲しいんだ?」



「えっ。何で分かったの?」



「いいから、して欲しいんでしょ?」



悠君は、あたしにキスをした。



「んっ・・・!」



しかも、長かった。



「ゆう・・・くんッ」