病院に着いた。



受付で、病室がどこか聞いた。



「あ、はい・・・。103です」



「ありがとうございます!!」



階段を急いで上った。



「103・・・ここだ」



プレートには、「寺崎悠」と書かれていた。



あたしは、病室のドアを開けた。



そこには、頭に包帯を巻いて寝ている悠君の姿があった。



「悠君・・・・」



そっと悠君に歩み寄った。



酸素マスクが口に当てられて、苦しそうにいきをしていた。



「悠君・・・何で・・・」



悠君の頬にそっと手を当てた。



「死んだらダメだよ」



あたしは、涙を流した。



「約束破ったらダメだよ・・・」