ドタドタドタ―――。



お母さんが荒々しく、あたしの部屋の扉を開けた。



「なあぁ、お母さん。ノックぐらいしてよ」



「そんなこと言ってる場合じゃないよ」



「どういうこと?」



どんどん不安が込み上げてきた。



「さっき、電話があったんだけど・・・」



お母さんは、荒い息を、とりあえず正常にした。



「悠・・悠君が・・・・事故で・・・」



それにはあたしは耳を疑った。



「え・・・・」



「命には別状ないみたいだけど、意識不明みたい・・・」



悩んでいる暇なんてなかった。



あたしは一目散に家を飛び出した。



「お母さん、何処の病院!!?」



「東総合病院、車で送ってく方が早い!!乗りな!」



あたしは、お母さんの車に乗り込んだ。



悠君・・・・!!