でも、正直、怖い。



本当に、来るかもしれないし。



あの、なんともいえない智也の声。



耳を塞ぎたくなる。



「ハァ・・・」



溜息が出てしまった。



「悩み事?明日香」



「悠君・・・。いやぁさぁ、お見合い相手から、復讐されるかもしれないんだよね~。なんか、あたしがお見合い断ったから。そのせいなのかな?」



「お見合い?」



「そう。お母さんが勝手にね」



「へぇ。彼氏いんのに?ま、でも、破断になった訳だろ?」



「まぁねぇ」