「久留米港の第④倉庫・・・」



「第④倉庫って、たしか悪い奴らがアジトにしてる場所って聞いたけど、大丈夫なの?アレなら、駿君も誘ってけば?」



「そうしたいけど、あたしの問題じゃん?他の人に迷惑かけれないよ」



ピリピリピリ。



『明日香さん。
今すぐ
来てください。
今学校ですよね?
抜け出して
来てくださいよ。
もちろん、
<一人>でですよ』



このメールが来てから、数分後。



今度は、智也から電話がかかってきた。



『非通知』と表示されていた。



「も、もしもし・・・?」



「やあ。明日香さん、元気ですか?久しぶりの明日香さんの声ですね。」



「何の用ですか?」



「メール、見てもらえましたか?あの通りですよ。今すぐ来てくださいよ。僕は、もうここにきてるんですから」



「わ、悪いですけど、いけません!学校のほうが、大事なんです」



「困った人だ。僕は、今逢いたいっていってるんですよ?聞こえなかったのですか?では、こちらから、迎えにあがります。それでよろしいですね?では」



「ま、待ってよ!!まだいいなんて一言も・・・!」