手首には無数の切り傷。



「レミさん、もしかして、リスカしたの・・・?」



そういえば、カーペットやフローリングの床にも、血痕があった。



「そうだよ?もう、生きている資格ないんだぁって」



レミさん・・・。



あたしは、レミさんの手をとって泣いた。



「明日香ちゃん?」



「ごめんね?・・・あたし、何も分からないで・・・。本当にごめんね?あたしのせいだよね?」



「明日香ちゃん・・・」



「あんな話しなければよかったよね!・・・あたしのせいだよね・・・?」



レミさんは力なく首を振った。



嗚咽が止まらない。



止まってくれない。




こんなあたしって、弱いよね。