「ごめんね。散らかってて・・・」



「そんなことないよぉ!」



「あたし、本当に貧弱よね。こんな事で早退なんて・・・」



「そんなことないって。ねぇ、それより、カーテンくらい開けたら?」



「うん、そうする・・・」



声も力も弱い。



シャッ。



眩しい夕日が差し込む。



「明るいわね。まるで、あなたたちみたいに」



レミさん・・・。



ごめんね。



あたし・・・。



「寺崎君は?お見舞い来たのか?」



駿君が尋ねる。



レミさんは笑顔で首を横に振った。



「携帯に連絡入れても、出てくれないの。メールも、全然レスが来なくて」



悠君、何やってるのよ!



彼女が追い込まれてるのに!



あたしは、レミさんの手首に気がついた。