「え、お見合い?」



「うん、ごめん。駿君が彼氏って、言ってなくて・・・」



「そうだったんだ。俺、今明日香ちゃんの家に行く所だったんだ」



「そ、そうなの!?」



「うん。よかった。ナイスタイミングじゃない?」



「そうかもだね」



「・・・で、これからどうするの?家に帰るの?」



「ううん。帰らない。どこかに野宿かも^^」



あたしは舌を出した。



「だったらさぁ、俺んち来いよ。泊まってけば?」



「え、いいの!?」



「おう。お袋も親父も、大歓迎だぜ?」



「うん、そうするよ!!ごめんね?」



「どってことないさ!・・・さ、行こ?」



「うん!」



駿君の家にお泊り。



初めての経験。



悠君ですら、「泊まれ」なんていってくれなかった。