それに、こいつとあたしの次元が違う。



この人と結婚したら、駿君はどうなっちゃうの?



あたしは絶対にこの人と結婚しないから!!!



あたしは、決心して、部屋を出た。



「あ、明日香さん・・?!?」



「明日香!!何処行くの?お見合いは終ってないわよ?」



「お母さん!なんでも、お母さんの都合であたしを利用しないで!あたしには、駿君がいるの!駿君はあたしの彼氏なの!!言わなかったのは悪いと思ってる!・・・でも、だからって、なんで?なんでお母さんの都合でお見合いなわけ?」



必死だった。



「明日香・・・」



「嫌いよ・・・!こんな着方の分からない着物まで着せて、お見合い!?なんの相談もしないで!!」



あたしは、無理やり着物を脱いだ。



「あっ。こら、明日香!!智也さんはどうするの!?」



「お母さんはあたしより、全く面識のない人のことを優先するの!?」



あたしは、自分の服を着た。



「今からレミさんのお見舞い行くから!なんでも勝手に話し進めるくらいなら、もう家に帰らないから!」



家を出た。



これしかあたしにできる事はない。