あたしは、悠君に冷たい視線を送った。



「言われて困るんだったら、言わなきゃよかったじゃん。馬鹿じゃないの!?」



あたしはレミさんの手を引いて、屋上に向った。



「あああああ!!あれは、言うぞ、言うぞ。やめてくれぇええぇえぇ!!言うなぁ!」





ガチャ・・・。



「なに?明日香ちゃん?」



「・・・・。これ、めっちゃ言いにくいんだけど・・・・。落ち着いて聞いてくれる?」



「うん、いいけど・・・・・」



あたしは、一つ間を置いて。



「悠君、レミさんと別れたいって・・・・」



空気が凍りついた。



ヒューー・・・。



「ェ?イマナンテ・・・・?」



外国人みたいに尋ねなおした。



「だ、か、ら。悠君が、レミさんと別れたいって・・・」