あたしはおねえちゃんに手を引かれた。



「ただの脳震盪ならいいんだけど・・・」



「だといいね・・・」



ウィー・・・。



自動ドアをくぐった。



「あれ?留美ちゃん、どうしたの?」



「あー、妹が頭打っちゃって。脳震盪かもしれないから」



「分かったわ。受付に名前入れときますね♪」



「ありがとう、桃さん・・・」



あたしは、待合室で座った。



・・・・・・・。



何か。



静かだなぁ・・・。



ピンポンパンポーン!



アナウンス?



「甲斐留美さん、甲斐留美さん。受付まで」



「あ、ちょっと行ってくるね。頭、まだ冷やしておくのよ?」