「うん・・・・そういう事だから、悠君。」



あたしは、手も振らず顔も見ず、駿君の傘の中に入って帰った。



「寺崎君と、何話してたの?」



「悠君、ひどいんだぁ。今、レミさんと付き合ってるじゃん?あのこの事、捨てるって」



「はぁ?最悪じゃんか!ひどっ」



「でしょ?」



「・・・・家、着いたよ?」



「うん、ありがと」



あたしは、玄関の門を開いた。



キイィィ・・・。



「風邪、ひくなよ?」



「うん、心配してくれてありがとう」



ガチャ・・・。



「あ、今度、海行くんだけど・・・行く?」



「うん。もちろんだよ!!」