あたしは、新幹線に乗った。



あたしは、窓から見える景色だけを一点に見つめている。



話か・・・。



「次は、渋谷~渋谷~」



あたしは、席を立った。



今から、悠君と逢う。



駿君ごめんね?



すぐ帰るから。



駅を出たら、悠君がすぐ見つかった。



「悠君・・・」



しずかな声で言った。



「明日香、来てくれたんだ」



「もし、来なかったら?」



「俺は来るまで待ってるけどな」



「で?話って?」



「おー、とりあえず、座れる場所探そう?」



「そんな必要ない」



どうせ話だけ。