「なんで閉めるの?」



「なんで、閉めたらいけないの?ここ、あたしの家。あたしが何しようと自由でしょ」



「そうだけど」



「かえって?あたしには今駿君がいる!」



悠君の手の力が弱くなっていく。



「はは、だよな」



あたしは、顔を少しだけ上げた。



「俺じゃ頼りねえか?」



「ない」



「悠ー!!おかゆとイオン系飲料水買って来たよ」



え?



おかゆと飲料水?



もしかして、あたしのために・・・。



「はい、明日香!早く風邪治せよ!俺らもう帰るわ」



悠君が踵を返した時。



「ま、待って!」