数分後。



ピンポーン♪



「来たんじゃない?俺出るよ」



「うん、お願い・・・」



駿君は階段を降りていった。



来ちゃったんだね。



顔を見ないわけにはいかないよね。



あたしは、布団をがばっとかぶった。



「明日香ちゃん、」



「ん?」



「郵便物だって。はんこ欲しいって言ってるんだけど、どうする?」



「あ、あたし行くよ」



あたしは、カーディガンを羽織って階段を降りた。



「すいません、サインでいいですか?」



あたしは、ボールペンを片手に言った。



「あ、構いませんよ?」



あたしは、お母さんの名前を書き込んだ。



「ありあしたー」



ガチャン。