◆◆◆

今の俺は、幸せすぎて、毎日泣きそうになっている。

それは、自分が下した結論は間違っていなかったと、
彼女と過ごす日々で実感できているから。

やっと、自分に素直になれた。
ずっと抑えられてた「自分の感情」
誰もが傷つかない方法があると思ってた。

でも、一番傷つけたのは、自分だったのかもしれない。


恵莉奈に会った日。

「さようなら」

振り返ることなく、別れた。

他に言葉はいらなかった。
もう、俺には恵莉奈を守ること、想うこと、側にいること…何もできないのだから。

お互いが幸せになるための決断。

「さようなら」