控え室に戻り、ふぅーーっと一息。
一通の手紙と花束をみつけた。


健吾。


「今日は、会えなくなりました。
俺は沙希ちゃんにふさわしい男にまだまだなれないみたいです。
沙希ちゃん、もっと素敵な男はいっぱいいるよ。
俺なんか、やめておいた方がいい。
ごめんなさい。」


追いかけたかった。
走っていって、そんなことないって言いたかった。
でも、できなかったんだ。
こんな自分が嫌い。大嫌い。