恵莉奈からは、電話以来、音沙汰なしだった。
このまま俺のことを忘れてくれればいい。

再度連絡とる必要はない。
俺は、別れを切り出した。
もう別れたんだ。

ちゃんとけじめをつけた。
これで、沙希ちゃんに、堂々と気持ちを言える。

好きなのに、好きだと言えないこと。
会いたいのに、会えないこと。
こんなに辛いって思ったのははじめてだった。

これで沙希ちゃんに会える。
4週間、毎日毎日沙希ちゃんのことを考えてた。
頭に浮かんでくるのは、幸せなことばかりで
俺はうかれすぎていたのかもしれない。

とにかくとにかく、「好き」という気持ちがあふれだしてた。