一ヶ月、もっとだ・・・久しぶりの電話。
はじめて電話をかけた時のように緊張する。


沙希は相変わらず明るい声で電話にでた。

「もしもーーし」

「お久しぶりです。」

「うんうん。久しぶりだね~!!健吾くんは元気だった?」

「元気ですよぉ。」

「おうおう!!それはそれはよかった!!」

・・・・


「沙希ちゃん、俺、彼女に話したから。

別れようって伝えたから。

会って話しきいてもらうことできるかな?」


・・・・

沙希の鼻をすする音が聞えた様な気がした。


「いいよ☆
ってえらそうな返事だね。びゃははは 。

今月末にね、結構渋谷にあるライブハウスで、
ライブがあるんだ。

もしよければ、健吾くんに来て欲しいなっと思って。

ライブの後、二人で話せるように時間をつくるからさ。」


「やったーーー!!

沙希ちゃんの歌、ききたかったんだ!!
会えるし、きけるし、話せるし、最高!!

絶対、絶対、行くから。」


「うん、待ってる!!」


4週間後の約束。
4週間の間に、俺にできることを考えた。