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やっと気付いた。

沙希を苦しめていたのは自分だったことに。


気付かないフリをしていたのかもしれない。

沙希もずっと気付かないフリに気付かないフリをしてくれていたんだろう。


情けない。


この状況になっても、解決法が浮かばない。

ホントになさけない。


ずっとこのまま。

続かないことくらいわかってたはずなのに。


俺がしなきゃいけない選択。

沙希とはもう一切連絡をとらないこと。
彼女と別れて、沙希と連絡を取り続けること。


沙希のメールにはそんなこと一切書いてなかったけど、

ずっとこのまま。

中途半端な思いが、人を傷つけていることに気付いた。




<8.26>
沙希さま

こんばんは。

お手紙ありがとう。
心から、ありがとう。


昨日は、夜空を見上げてました。
流れ星がみえた。

獅子座流星群がすごかった高校三年生の冬、近くに丘があって
友達3人とその中の球場で寝転がって夜通し見てたよ。

思い出しました。

東京はなかなか見えないけど、空の上では確かに流れてる(^^)
昼間も☆だから沙希も空に向かって願いましょう。


なんでかわかんないけど、苦しい。

まだ俺には返事を書けないけど、
9月15日。
真ん中誕生日までには必ず答えをだします。

答え、でないことじゃないよ。
ださないように逃げてただけなんだ。
しっかりしなきゃな。