「あんたまた別れたの!?」
そう聞いてきたのは、花川ゆい。
あたしの大親友。
ゆいだけは、あたしのことをわかってくれる。
「ってか、なんでもう知ってるわけ?」
「わかるわよー。あんた別れたあと、次のためにヘアメイクがちょっと変わるから。」
ギクッ…
言われてみれば……
確かに、もしかしたら次こそ現れるかもってヘアメイクにいつもより時間をかけた…
「で、なんで別れたの?」
ゆいは、呆れ顔で言った。
「あの人はダメ。ダメダメよっ」
「何がダメダメなのよー。彼、けっこう人気なのよ?」
「あの人、付き合う前は大人っぽくてまぁまぁイケてたけど…フタを開けてみればガキ。なんか、中学生と付き合ってるみたいだったし」
「ふーん。」
だって、ダメだったんだもん!